機能性表示食品メモ

気になる!機能性表示食品

消費者のために作られた販売60日前までに届け出される機能性表示食品

毎日の食事から必要な栄養が取れているか心配になりませんか?でも栄養バランスの良い食事を毎日とることはなかなか大変!そこで栄養食品を使って手軽に栄養バランスを整えたいと思いませんか?スーパーやドラッグストア―など色々な所でみる栄養食品ですが、どれを選ぶべきか迷ってしまいますね。

そこで今回は食品に表示されている表示やマークを詳しく見ていきましょう。


健康食品とは?

疲れがたまるので、ビタミンがたくさん入っている健康食品を買おう!と思ったことはありませんか?そのような時どのようにして食品を選んでいますか?なんとなくビタミンといえばミカンなどの柑橘系の表示がある食品を選ぶという方、しっかりとパッケージの表示を見て栄養素を確認するという方など様々な選び方があります。

食品は大きく2種類に分けられており、機能性の表示できない「一般食品」と機能性の表示ができる「保健機能食品」の2種類があります。薬局でしか購入できない漢方などは医薬品とされます。一般的によく言われる健康食品とは呼び名であり、健康食品という決められた枠組みはありません。

「疲労を軽減します」などの機能性を表示するためには「保健機能食品」である必要があります。これには「特定保健用食品」、「栄養機能食品」、「機能性表示食品」があり、それぞれに決まった基準が設けられていますので、詳しく見ていきましょう。

l-92乳酸菌は機能性表示食品なのか

特定保健用食品(トクホ)とは?

健康食品といって、まずはじめに思いつくのがテレビのCMなどでもよく耳にする「トクホ」という言葉です。「トクホ」とは特定保健用食品の略語で、その食品のパッケージには手足を伸ばしたような人間のイラストが特徴的な「トクホマーク」がつけられています。

特定保健用食品とはその食品ごとに、健康の維持や促進に役立つことが科学的に証明されています。その効果や安全性は国が検証、審査して「トクホ」の許可を出しています。たとえば、「体に脂肪がつきにくい」、「コレステロールを低下させる」、「おなかの調子を整える」などの表示と「トクホマーク」があれば、間違いない!と信頼して購入することができますよね。

一目で分かるので世間的にも認知されており、「トクホ」じゃないとダメ!という方もいるほどです。

栄養機能食品とは?

名前はあまり知られていない「栄養機能食品」ですが、シンプルで分かりやすい種類です。

例えばカルシウムは18歳以上の女性で650mgを摂取することが良いとされていますが、日本人の1日平均摂取量は約500mgで約150mg不足しています。

同じ年齢の男性では800mgが摂取目標ですので300mgも不足してしまっています。このように不足しがちな栄養素を補うための食品を「栄養機能食品」といいます。

これらの食品は栄養成分を一定の基準量含む食品であれば、国が検証したり、届けを出したりする必要はありません。「カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です」「ビタミンDは、腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける栄養素です」など、このように栄養素がしっかりと表示されており、シンプルでわかりやすいシステムです。

「栄養機能食品」という名前が知られていないだけで多くの食品がこの種類に分類されます。

機能性表示食品とは?

「機能性表示食品」という言葉を耳にしたことがありますか?3つの中で一番新しい制度です。「機能性表示食品」とは事業者が食品を販売する前にその安全性、機能性の根拠になる情報、生産及び品質の管理に関する情報などを消費者庁長官に届け出された食品です。

「特定保健用食品」とは違い、「機能性表示食品」は事業者の責任の下、科学的根拠を示しています。「本品は○○を含むため、□□の機能があります」など、このように効果が期待できる表示がされており誰にでもわかりやすいようになっています。

特定保健用食品、栄養機能食品に比べ、機能性表示食品は新しい制度で、消費者が分かりやすく健康維持のために商品を選びやすくなるために作られた制度です。

事業者が責任をもって届け出をするとは?

「トクホ」の食品は国の機関消費者庁がその安全性と効果を検証し、食品ごとに認定している食品です。一方、「機能性表示食品」とは事業者が販売60日前までに事業者の責任で安全性や効果などを検証します。そしてその科学的根拠に基づいた機能性を消費者に表示しなければなりません。

そのためパッケージの裏には栄養素や効果、1日の摂取量目安、摂取方法などたくさんの表示が見られます。この制度の基本的な考え方は、消費者が誤解して購入したり摂取したりしないように、情報を表示し、商品選択をしやすくするためです。

そのため事業者が責任をもって、その食品の安全性、必要な科学的根拠、適正な表示による情報提供が必要になります。また60日前までに届けられた情報は消費者庁のホームページで開示されているため、だれでも詳細を見ることができます。

情報開示されることから事業者もきちんと科学的に検証し、責任をもって安全管理をするようになるのでしょう。


摂取量には気をつけましょう!

健康に良いと思えばたくさん食べれば、もっと健康になれる気がしてしまいますね。健康食品ならいくらでも食べてもいいという訳ではありません。逆にとりすぎてしまうと良くない食品もあるので気を付けなければなりません。

「機能性表示食品」には1日の摂取量目安が表示されています。美味しくて健康にもいい食品ならたくさん食べてしまいそうになりますが、健康のためには1日の摂取量を守って食べるようにしましょう。また見落としがちですが、大人の摂取量目安と子供の摂取量目安が違う場合がよくあります。

子供のために選ぶ食品の場合は子供の毎日の食事と合わせて1日の摂取量を考えましょう。

パッケージを見るクセをつけましょう

食品を買うときはぜひ毎回パッケージの裏を見るクセをつけてください。特に「機能性表示食品」は栄養素やその効果などがたくさん書かれています。毎回見ているとどんな食品が自分に必要な栄養素を多く含む食品だということが分かるようになってきます。

例えば、今までは成長期の子供にはカルシウムが必要と思っていただけでしたが、栄養素を見るクセをつけてからはカルシウムの吸収を良くする栄養素も一緒にとるようにしようとするようになるなど、さらに健康に良い食生活が送ることができるようになります。

美味しく健康的な生活を送りましょう

健康のためにダイエットをする方、外食が多くて野菜不足になっている方などは上手に「保健機能食品」を使いましょう。「機能性表示食品」にはその機能性が表示されていて、消費者がそうした食品の正しい情報を得て選択できるように設けられた制度です。

有名な「トクホ」だけでなくこれからはあらゆる「保健機能食品」を上手に利用し、健康的な食生活を送りましょう。

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